2017.09.03 Sun
Category | Bトレ 北海道形
更新が久方ぶりになり申し訳ありません。
GRAND CHARIOTではHPでお伝えしたように第1回展示会を行いました。
こちらでの告知をすっかり失念しておりました...
ご来場頂いた皆様ありがとうございました!
今日はずっと作りたかった名車を紹介します。

Series kiha 400 JR hokkaido express train "Tenpoku"
部屋のライトをLEDに変えたら少し写真の色が調節しにくくなりました。ご了承ください。
GRAND CHARIOTではHPでお伝えしたように第1回展示会を行いました。
こちらでの告知をすっかり失念しておりました...
ご来場頂いた皆様ありがとうございました!
今日はずっと作りたかった名車を紹介します。

Series kiha 400 JR hokkaido express train "Tenpoku"
部屋のライトをLEDに変えたら少し写真の色が調節しにくくなりました。ご了承ください。
実車について
キハ400系

それまで14系500番台座席車 (運用によっては寝台車)により運用されていた宗谷本線系統急行「宗谷」「利尻」、そして天北線-浜頓別経由の「天北」のうち、「宗谷」2往復、「天北」1往復を置き換える目的でキハ40 100の9両を改造したグループです。エンジン関係の強化を図り、変速機を直結2段式に変更し、シートをリクライニングに取り換え、冷房化をすることで急行形としての体裁を整えました。洗面所の増設や冷房用発電装置の設置により客室の多くが埋まる非常に稀有な見た目となりました。
またキハ48 304 (トイレあり) →キハ480 304、キハ480 1300全車 (トイレなし、たった3両のグループ) が冷房化、エンジン、変速機関係の改造を受けてキハ480となりました。このグループでは冷房用電源は設置されなかったため客室が広いですが、実は天北撤退後自動販売機の設置がなされ、定員は2名減少しています。
実は最初は札幌-室蘭間急行「ちとせ」として間合い運用が存在しました。余談ですが、宗谷急行撤退後はキハ400×2やキハ480 304+キハ40で「優駿浪漫」に使われたり、キハ56と臨時に使われてすぐ、学園都市線用の330番台となって形式消滅しました。304は改造されることなくキハ182-38と共に廃車となりました。
キハ56系

北海道の準急・急行列車はキハ22系などのキハ20系系列で運行されることが多く、これに対し急行向けの系列として登場したのがキハ56系です。急行「ニセコ」「狩勝」などで数々の伝説を残した車輛であり、本州のキハ58系や碓氷峠のキハ57系よりも早めに登場しています。大きく分けて初期車 (0番台) 、長大編成対応 (100番台)、マイナーチェンジ車 (200番台) が存在しましたが初期車は早い時期に撤退し、末期は平窓100番台や200番台が活躍しました。
「狩勝」廃止後は特に波動用としての色が濃くなっていきましたが、釧路では213+214が快速「しれとこ」、そして宗谷本線では最後まで「宗谷」「利尻」「サロベツ」の増結車として活躍し、その顔は快速「ミッドナイト」でも見ることができました。まさに最期を優等運用で過ごしたグループであり、筆者の非常に思い入れの強い系列。
一方でかつて「特定地方交通線」として次々と廃止されていった「万字線」「胆振線」「白糠線」、そして「天北線」「深名線」などの多くの路線のさよなら列車に使用されることが多く、惜別の顔としての側面もありました。
一部の仲間はキハ53 500として両運転台改造を受け、札沼線や深名線を中心に活躍しました。また仲間にキハ27も存在しましたが、こちらは早めに撤退し、キハ56系列最期の時まで残った車輛は「ミッドナイト」用のみでした。
これら系列を連結したキハ400系急行「天北」は1988年に登場し、1989年に天北線が廃止されるまでのわずかの間のみ活躍しました。
長くなりました。早速Bトレで製作した作品についてみていきましょう。
Bトレのキハ400
当然製品化はされておらず、改造前のキハ40 100すら出る気配がありません。
そのためキハ40系から意地で改造するしかありません。
キハ56は平窓はおろか、そもそもパノラマミックウィンドウ車はキハ58ですら出ておりません。
そのためキハ65とキハ28を種車にがんばりました。
編成は実車のある日の編成記録から。
キハ56 202+キハ400 142+キハ480 1303+キハ400 149+キハ480 1303
☆キハ400 142+キハ400 149

実は9両いたキハ400系はお座敷列車「くつろぎ」の撤退が近いことから3両が500番台「赤いお座敷」に改造され、「サロベツ」誕生後すぐに宗谷本線基本編成からは撤退しました。
そこで改造元の142番と149番を選択。キハ40系をベースに雨どい増設・耐寒窓化・機関室増設を中心に加工。
手すりはスカート含めて交換してあります。142と149の前面をでは銘板の数が違い、また架線注意標記の高さが異なりますね。

屋根は水タンク・ベンチレータを他社製品に交換。もちろんホワイトメタルの水タンクは手すりを交換している無駄な仕様。さらにベンチレータにはダクト?を追加。キハ400系の特徴であるクーラーを積んでいます。コレは身延線115や51形5000番台「海峡」に使われていた気がします。ディティールとサイズが一番実物に近そうなバルディローズ製を積載。列車無線アンテナはコード含め再現しました。

最大の特徴はこの赤いロゴでしょう!「天北」「宗谷」時代のみの設定で、1年後「宗谷」2往復のみの運用になって少ししたら黒いロゴ「SOYA」に張り替えられる運命にありました。

そして天北編成の魅力といえば天北線内タブレット閉塞用の「タブレットキャッチャー」。道内のディーゼルの多くで見られたキャッチャーに垂直な部分が存在するものです。このキャッチャーを敏音知駅で交換しているシーンは、まさに天北線の終わりを象徴する非常に感動的な場面でした。見て分かる通り、サボもすべてインレタです。くろま屋さんの「天北」そして「天北 指定席」というすんばらしい製品を用いています。これ最高過ぎるので早く14系も作ってあげたいです。


お面の反対側も「どの顔を編成の端に出しても恥ずかしくないように」を目標に製作。Hゴムのグレーが非常にキレイに入った点がお気に入りです。149と142のお面の違いは前述のようなものしかありません。この写真だとデフロスターの存在が際立ちますね。よく見るとタブレットキャッチャー保護板が乗務員扉にありますね。

連結面。この写真だとアンテナ配線がクッキリわかりますね。142と149では一応ドア広告の有無を作り分けていますが、果たしてこれがいつの時代設定もそうであったかは不明です。調査不足ですが写真からなんとなく合っていると思いますので...


1枚目奥、2枚目右が以前製作した「利尻」編成です。実車の時代設定による差異をざっと並べますと
・天北廃止でタブレットキャッチャー撤去。そのボルトが残存
・天北廃止でロゴ変更、黒ロゴが3世代存在。
・乗務員室保護板撤去。
・後年機関室ルーバーを追加 (天北廃止のタイミングとは別)
・前面ジャンパ栓窪板撤去(サロベツ新設後少しして)
です。一応再現はできているつもりです。(今気づきましたが利尻編成の屋根逆向きに取り付けてます。何やってんだか...)
☆キハ480-304+キハ480-1303

キハ480は前回避けて通った304を選択。このクルマは1両1形式でさらに変態だらけの車輛です。
前面はこの通り差異は特にありません。元々印象把握の最強なBトレキハ40なので、拙作でもよく仕上がります。

側面。304はもともとトイレありなのでトイレ窓をトイレと共に撤去、固定窓に改造しました。
この窓はとんでもなく変なサイズで、実車同様に変な段差の付いた窓を再現しました。1303は普通のトイレなしキハ48改造の為、スタンダードな窓割となっています。

304はトイレの撤去にも拘らずなぜか水タンクは留置されました。そのため妻板が1303と異なります。
架線注意標記や増設ジャンパ栓など位置もすべて実車通りのはずです。304の特徴は水タンクベンチレータが1個撤去されて板になっていることです。この写真じゃわかりませんね...

というわけで「天北」編成と「利尻」編成が揃いました!
やはり最初は比較的編成美に富んでいた基本編成は、時代と共にキハ182が入ったりと雑多になっていったことが分かります。
この細かい時代の差異を作り分けられるのが工作の醍醐味です。
さて長いですがキハ56に移りましょう。
☆キハ56 202 (旭アサ)

番号はキハ56で最後に残った3両のうちの1両である202番を選択。
特徴はパノラマミックウィンドウであるにも関わらず貫通扉が平窓のものに変更されている点。これは道内のパノラマミックウィンドウ車には多く見られました (ミッドナイト車も然り。ただしキハ27は原型多め。キハ56は確か2両のみ原型)。
202番の一般窓下手すり、放送線ジャンパ位置、架線注意標記位置、ワイパー台座を的確に再現。「天北」時代にしかない特徴としてタブレットキャッチャー装備、サボ位置が客扉横であること、前面窓上ハッチが残存していることが挙げれます。
トイレ窓は例にもれず楕円形ですが、乳白色でした(これはロット、後年改造による差異がある)。さらに強制外気取入装置があります。これは平窓車と異なり屋根に押し込みベンチレータが存在しないからです。

202番はキハ56で唯一、末期まで「北海道のゴーロクは赤みが強い塗料を使っている印象があるのに、内地並みに朱色っぽい赤を使っている気がする」車輛でした。非常に目立ちますね。
末期は間違いなくこの色でしたが、天北時代は当然撮っていないため動画で確認。明らかに色調が異なるのが混じっているものがいて202番と特徴が一致したため、今回はこの朱色っぽい塗りでモデリング。
それでも少しだけ赤いのがポイントです。

妻板は今回いつもより拘りました。Bトレキハ58系列最大の問題「屋根が妻板とかかるためパーティングラインがひどい」を解決。実車通りのクリーム1色の妻板になりました♪
202は200番台でも初期車の為ジャンパ栓に台座がついています。見づらいですがプラペーパーで再現。さらに窪みは左のやたら細いものは残存、右の扉付近のものは埋められているのが特徴でした。これはかなり個体差があります。
また諸元標記の位置はこれが正しいです。末期に残った211などとは違うのがまた面白いですね。Bトレでは胴受けとエアホースもGMのパーツにより追加してみました。次は以前やったようなトイレタンク取り付けもしたいです。

長くなりましたが、天北編成はほぼ完成までもっていくことができました。
実は間に合わなかった増結ネタがあり、利尻の増結ともどもはやく仕上げてあげたいところです。
この系列の塗装は非常にしんどいものがあり、デカールも出ているくらいですが、意地でも塗装でやりました。
結果は前回の利尻編成と異なりタッチアップゼロ。かなり納得いっています。利尻も塗りなおしたい...
このシリーズはクオリティを上げつつ定期的に充実を図りましょう。
やっぱり宗谷系統急行は最高!

サボがインレタなので厳密はタイプですが、「ちとせ」編成として遊んでみました。

さて次の記事はそろそろいい加減キハ183ですかね..キハ24も書かないと。
新作は秋の予定ですが終わるのか...
ご精読ありがとうございました。
参考文献
鉄道ピクトリアル, 2008, 805, 1-169.
キハ400系

それまで14系500番台座席車 (運用によっては寝台車)により運用されていた宗谷本線系統急行「宗谷」「利尻」、そして天北線-浜頓別経由の「天北」のうち、「宗谷」2往復、「天北」1往復を置き換える目的でキハ40 100の9両を改造したグループです。エンジン関係の強化を図り、変速機を直結2段式に変更し、シートをリクライニングに取り換え、冷房化をすることで急行形としての体裁を整えました。洗面所の増設や冷房用発電装置の設置により客室の多くが埋まる非常に稀有な見た目となりました。
またキハ48 304 (トイレあり) →キハ480 304、キハ480 1300全車 (トイレなし、たった3両のグループ) が冷房化、エンジン、変速機関係の改造を受けてキハ480となりました。このグループでは冷房用電源は設置されなかったため客室が広いですが、実は天北撤退後自動販売機の設置がなされ、定員は2名減少しています。
実は最初は札幌-室蘭間急行「ちとせ」として間合い運用が存在しました。余談ですが、宗谷急行撤退後はキハ400×2やキハ480 304+キハ40で「優駿浪漫」に使われたり、キハ56と臨時に使われてすぐ、学園都市線用の330番台となって形式消滅しました。304は改造されることなくキハ182-38と共に廃車となりました。
キハ56系

北海道の準急・急行列車はキハ22系などのキハ20系系列で運行されることが多く、これに対し急行向けの系列として登場したのがキハ56系です。急行「ニセコ」「狩勝」などで数々の伝説を残した車輛であり、本州のキハ58系や碓氷峠のキハ57系よりも早めに登場しています。大きく分けて初期車 (0番台) 、長大編成対応 (100番台)、マイナーチェンジ車 (200番台) が存在しましたが初期車は早い時期に撤退し、末期は平窓100番台や200番台が活躍しました。
「狩勝」廃止後は特に波動用としての色が濃くなっていきましたが、釧路では213+214が快速「しれとこ」、そして宗谷本線では最後まで「宗谷」「利尻」「サロベツ」の増結車として活躍し、その顔は快速「ミッドナイト」でも見ることができました。まさに最期を優等運用で過ごしたグループであり、筆者の非常に思い入れの強い系列。
一方でかつて「特定地方交通線」として次々と廃止されていった「万字線」「胆振線」「白糠線」、そして「天北線」「深名線」などの多くの路線のさよなら列車に使用されることが多く、惜別の顔としての側面もありました。
一部の仲間はキハ53 500として両運転台改造を受け、札沼線や深名線を中心に活躍しました。また仲間にキハ27も存在しましたが、こちらは早めに撤退し、キハ56系列最期の時まで残った車輛は「ミッドナイト」用のみでした。
これら系列を連結したキハ400系急行「天北」は1988年に登場し、1989年に天北線が廃止されるまでのわずかの間のみ活躍しました。
長くなりました。早速Bトレで製作した作品についてみていきましょう。
Bトレのキハ400
当然製品化はされておらず、改造前のキハ40 100すら出る気配がありません。
そのためキハ40系から意地で改造するしかありません。
キハ56は平窓はおろか、そもそもパノラマミックウィンドウ車はキハ58ですら出ておりません。
そのためキハ65とキハ28を種車にがんばりました。
編成は実車のある日の編成記録から。
キハ56 202+キハ400 142+キハ480 1303+キハ400 149+キハ480 1303
☆キハ400 142+キハ400 149

実は9両いたキハ400系はお座敷列車「くつろぎ」の撤退が近いことから3両が500番台「赤いお座敷」に改造され、「サロベツ」誕生後すぐに宗谷本線基本編成からは撤退しました。
そこで改造元の142番と149番を選択。キハ40系をベースに雨どい増設・耐寒窓化・機関室増設を中心に加工。
手すりはスカート含めて交換してあります。142と149の前面をでは銘板の数が違い、また架線注意標記の高さが異なりますね。

屋根は水タンク・ベンチレータを他社製品に交換。もちろんホワイトメタルの水タンクは手すりを交換している無駄な仕様。さらにベンチレータにはダクト?を追加。キハ400系の特徴であるクーラーを積んでいます。コレは身延線115や51形5000番台「海峡」に使われていた気がします。ディティールとサイズが一番実物に近そうなバルディローズ製を積載。列車無線アンテナはコード含め再現しました。

最大の特徴はこの赤いロゴでしょう!「天北」「宗谷」時代のみの設定で、1年後「宗谷」2往復のみの運用になって少ししたら黒いロゴ「SOYA」に張り替えられる運命にありました。

そして天北編成の魅力といえば天北線内タブレット閉塞用の「タブレットキャッチャー」。道内のディーゼルの多くで見られたキャッチャーに垂直な部分が存在するものです。このキャッチャーを敏音知駅で交換しているシーンは、まさに天北線の終わりを象徴する非常に感動的な場面でした。見て分かる通り、サボもすべてインレタです。くろま屋さんの「天北」そして「天北 指定席」というすんばらしい製品を用いています。これ最高過ぎるので早く14系も作ってあげたいです。


お面の反対側も「どの顔を編成の端に出しても恥ずかしくないように」を目標に製作。Hゴムのグレーが非常にキレイに入った点がお気に入りです。149と142のお面の違いは前述のようなものしかありません。この写真だとデフロスターの存在が際立ちますね。よく見るとタブレットキャッチャー保護板が乗務員扉にありますね。

連結面。この写真だとアンテナ配線がクッキリわかりますね。142と149では一応ドア広告の有無を作り分けていますが、果たしてこれがいつの時代設定もそうであったかは不明です。調査不足ですが写真からなんとなく合っていると思いますので...


1枚目奥、2枚目右が以前製作した「利尻」編成です。実車の時代設定による差異をざっと並べますと
・天北廃止でタブレットキャッチャー撤去。そのボルトが残存
・天北廃止でロゴ変更、黒ロゴが3世代存在。
・乗務員室保護板撤去。
・後年機関室ルーバーを追加 (天北廃止のタイミングとは別)
・前面ジャンパ栓窪板撤去(サロベツ新設後少しして)
です。一応再現はできているつもりです。(今気づきましたが利尻編成の屋根逆向きに取り付けてます。何やってんだか...)
☆キハ480-304+キハ480-1303

キハ480は前回避けて通った304を選択。このクルマは1両1形式でさらに変態だらけの車輛です。
前面はこの通り差異は特にありません。元々印象把握の最強なBトレキハ40なので、拙作でもよく仕上がります。

側面。304はもともとトイレありなのでトイレ窓をトイレと共に撤去、固定窓に改造しました。
この窓はとんでもなく変なサイズで、実車同様に変な段差の付いた窓を再現しました。1303は普通のトイレなしキハ48改造の為、スタンダードな窓割となっています。

304はトイレの撤去にも拘らずなぜか水タンクは留置されました。そのため妻板が1303と異なります。
架線注意標記や増設ジャンパ栓など位置もすべて実車通りのはずです。304の特徴は水タンクベンチレータが1個撤去されて板になっていることです。この写真じゃわかりませんね...

というわけで「天北」編成と「利尻」編成が揃いました!
やはり最初は比較的編成美に富んでいた基本編成は、時代と共にキハ182が入ったりと雑多になっていったことが分かります。
この細かい時代の差異を作り分けられるのが工作の醍醐味です。
さて長いですがキハ56に移りましょう。
☆キハ56 202 (旭アサ)

番号はキハ56で最後に残った3両のうちの1両である202番を選択。
特徴はパノラマミックウィンドウであるにも関わらず貫通扉が平窓のものに変更されている点。これは道内のパノラマミックウィンドウ車には多く見られました (ミッドナイト車も然り。ただしキハ27は原型多め。キハ56は確か2両のみ原型)。
202番の一般窓下手すり、放送線ジャンパ位置、架線注意標記位置、ワイパー台座を的確に再現。「天北」時代にしかない特徴としてタブレットキャッチャー装備、サボ位置が客扉横であること、前面窓上ハッチが残存していることが挙げれます。
トイレ窓は例にもれず楕円形ですが、乳白色でした(これはロット、後年改造による差異がある)。さらに強制外気取入装置があります。これは平窓車と異なり屋根に押し込みベンチレータが存在しないからです。

202番はキハ56で唯一、末期まで「北海道のゴーロクは赤みが強い塗料を使っている印象があるのに、内地並みに朱色っぽい赤を使っている気がする」車輛でした。非常に目立ちますね。
末期は間違いなくこの色でしたが、天北時代は当然撮っていないため動画で確認。明らかに色調が異なるのが混じっているものがいて202番と特徴が一致したため、今回はこの朱色っぽい塗りでモデリング。
それでも少しだけ赤いのがポイントです。

妻板は今回いつもより拘りました。Bトレキハ58系列最大の問題「屋根が妻板とかかるためパーティングラインがひどい」を解決。実車通りのクリーム1色の妻板になりました♪
202は200番台でも初期車の為ジャンパ栓に台座がついています。見づらいですがプラペーパーで再現。さらに窪みは左のやたら細いものは残存、右の扉付近のものは埋められているのが特徴でした。これはかなり個体差があります。
また諸元標記の位置はこれが正しいです。末期に残った211などとは違うのがまた面白いですね。Bトレでは胴受けとエアホースもGMのパーツにより追加してみました。次は以前やったようなトイレタンク取り付けもしたいです。

長くなりましたが、天北編成はほぼ完成までもっていくことができました。
実は間に合わなかった増結ネタがあり、利尻の増結ともどもはやく仕上げてあげたいところです。
この系列の塗装は非常にしんどいものがあり、デカールも出ているくらいですが、意地でも塗装でやりました。
結果は前回の利尻編成と異なりタッチアップゼロ。かなり納得いっています。利尻も塗りなおしたい...
このシリーズはクオリティを上げつつ定期的に充実を図りましょう。
やっぱり宗谷系統急行は最高!

サボがインレタなので厳密はタイプですが、「ちとせ」編成として遊んでみました。

さて次の記事はそろそろいい加減キハ183ですかね..キハ24も書かないと。
新作は秋の予定ですが終わるのか...
ご精読ありがとうございました。
参考文献
鉄道ピクトリアル, 2008, 805, 1-169.
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