2017.02.05 Sun
Category | Bトレ 北海道形
こんばんは。
月末に更新すると先月予告した記事ではありますが遅れてしまいました。
いよいよ、この形式をBトレで製作しました。

写真が多いのでご注意ください。

実車について
キハ183系は国鉄時代に製作され、主にキハ82系ディーゼルカーを置き換える目的で導入されました。
大別して900番台、0番台、500番台が国鉄時代に登場、550番台がJR化後すぐに登場しました。
その後番台区分はとんでもない状態に膨れ上がりました。

そんな中、最も異色と云える番台区分が「6000番台」。
先述した550番台、500番台の混合した3両編成の当番台はお座敷列車として、主に老朽化していたキハ56-550の置き換え用として登場しました。通称「ザキハ」と呼ばれているそうです(僕は単なる あかいの と呼ぶことが多い。)
通常臨時列車で活躍しますが、定期列車の「北斗」「おおぞら」「オホーツク」「サロベツ」をはじめ、伝統の夜行特急「利尻」にいたるまで増結されるような車輛です。
Bトレのキハ183
一言で片づけます。「出ていません」
Bトレのファンをずっとやっていれば分かりますが、北海道車輛というのは製品化に恵まれません。
待てども待てども出ませんので、この手でいっちょ仕上げてやることにしました。
一回作ってみれば吹っ切れましたので、もうガンガンネタを消化するつもりです。
当たり前ながらTOMIX製品を切り継ぎ。
1両ずつ見ていきましょう。
☆キハ183-6001(左) /キハ183-6101 (右)

6001の種車は500番台です。
キハ183-500はトイレありの「500番台の先頭車」であり、計7両の少数形式です。
そのうちでもレアな「とかち」塗装である507番から改造されたのが6001になります。
6101の種車は1550番台です。
キハ183-1550はトイレなしの「550番台の先頭車」です (550番台のトイレあり先頭車キハ183-550は製造されず)
ありふれた種車ですが、実はその後の運命が配置区により分かれています。

2両には根本的に種車のトイレの有無の差がありますので扉の位置が異なります。
6101には変に大きなスペースが空いています。これは「サロベツ」用1500番台の一部にも見られる特徴です。
双方ともに種車の窓の前位側、後位側が埋められているため、前位側に小窓が生まれる特異な外見となりました。
この小窓を余すことなくショーティー化。さらに側面方向幕の位置が変更されていることにも注目。

フライングですが1553番「おおぞら」と6101を比較。
窓が埋められた様子と、側面方向幕がどこにあったのかがお分かりいただけると思います。
屋根に注目すると、独特な形のアンテナが増設されていることが分かります。
これはキハ400-500にも取り付けられているものです。
☆キハ182-6001


キハ182-6001の種車はキハ182-500。
先の2両と同様に前位側、後位側の窓が埋められています。
方向幕もまた移設されている車輛です。

またまたフライングですがキハ182-504と比較。
確かに窓の配置が異なっていることが分かります。
またアンテナの増設、ベンチレータの撤去が行われています。
各ディティール
正面

手すりを交換、貫通扉を新型のものに交換、渡板を別パーツ化。
ワイパーも交換しています。やはり実感的なのはいいことです。
エアホースは試行錯誤してKATOカプラーと干渉しないようになんとか入れました。
各色差しの効果が効いているのがイイですね。
裾の金帯部分に入っているのは速度表記。130/120と標記。
6000番台は130/120/110/90とあらゆるキハ183系関連車輛と協調できる実はハイテクな車輛です。
妻板周辺

奥が6001、手前が6101です。
キハ183は往々にして煙突が延長されていますが、キハ183-500に多いのが少数派の角型煙突。
種車による煙突の差を的確に再現しました。金属素材の組み合わせにより行っています。

妻板3種、奥から6001、キハ182、6101です。
原型種車の500番台は扉窓なし、550番台は扉窓ありですから、その特徴を反映しています。
手すり、各種標記、幌吊り、窓セルなどいたるところの特徴を実車取材により再現しています。

キハ182-6001の反対側。
6000番台は回送用のヘッドライトが妻板に付く特異な形態をしています。
kitcheNのパーツを使用。イイ仕事しています。幌は変な塗り分けのをつけています、何だか恰好付かないと思うんですが..
キハ182-6001の煙突ですが、先の2両とも異なる高さのテーパーあり煙突となっています。3両三様。
屋根

模型ではよく見える屋根ですが、特徴を余すことなく再現。
新鮮外気取入装置(T字型のもの)は従来900/0/550番台のみについていて、500番台には電動押込換気扇がついていたのですが、6000番台では3両共通して「T字型ではなく、L字型の新鮮外気取入装置」が増設されています。
Bトレではスペースの都合上6101にのみ設置。ここは正直迷いましたが詰め詰めになるよりマシです。
しかも500番台にのみあるはずの電動押込換気扇が3両ともについています。
こういったところが非常に模型化をそそられますね。

最後に編成でパチリ。
こう体裁が整うと、作っていてよかったなぁと思う瞬間です。
ようやく北海道の主役たちがそろいつつあります。
次回は本体の「おおぞら」編成を色入れなどを終わらせて紹介します。
ちなみに、先日ヨコハマ鉄道模型フェスタの製品化アンケートにキハ183がしれっと居ましたが
「仕方ないから作り始めて北海道ワールドを楽しんでいるのに、15年も経って中途半端に水差すのどうなんですかね」
というのが正直な気持ちです。
他に補完すべき車輛が大量に残っている気がしますので、そちらに日の目を浴びせてあげるのが筋だと思っています。
1ユーザーの戯言程度に捉えてもらえばと。
月末に更新すると先月予告した記事ではありますが遅れてしまいました。
いよいよ、この形式をBトレで製作しました。

写真が多いのでご注意ください。

実車について
キハ183系は国鉄時代に製作され、主にキハ82系ディーゼルカーを置き換える目的で導入されました。
大別して900番台、0番台、500番台が国鉄時代に登場、550番台がJR化後すぐに登場しました。
その後番台区分はとんでもない状態に膨れ上がりました。

そんな中、最も異色と云える番台区分が「6000番台」。
先述した550番台、500番台の混合した3両編成の当番台はお座敷列車として、主に老朽化していたキハ56-550の置き換え用として登場しました。通称「ザキハ」と呼ばれているそうです(僕は単なる あかいの と呼ぶことが多い。)
通常臨時列車で活躍しますが、定期列車の「北斗」「おおぞら」「オホーツク」「サロベツ」をはじめ、伝統の夜行特急「利尻」にいたるまで増結されるような車輛です。
Bトレのキハ183
一言で片づけます。「出ていません」
Bトレのファンをずっとやっていれば分かりますが、北海道車輛というのは製品化に恵まれません。
待てども待てども出ませんので、この手でいっちょ仕上げてやることにしました。
一回作ってみれば吹っ切れましたので、もうガンガンネタを消化するつもりです。
当たり前ながらTOMIX製品を切り継ぎ。
1両ずつ見ていきましょう。
☆キハ183-6001(左) /キハ183-6101 (右)

6001の種車は500番台です。
キハ183-500はトイレありの「500番台の先頭車」であり、計7両の少数形式です。
そのうちでもレアな「とかち」塗装である507番から改造されたのが6001になります。
6101の種車は1550番台です。
キハ183-1550はトイレなしの「550番台の先頭車」です (550番台のトイレあり先頭車キハ183-550は製造されず)
ありふれた種車ですが、実はその後の運命が配置区により分かれています。

2両には根本的に種車のトイレの有無の差がありますので扉の位置が異なります。
6101には変に大きなスペースが空いています。これは「サロベツ」用1500番台の一部にも見られる特徴です。
双方ともに種車の窓の前位側、後位側が埋められているため、前位側に小窓が生まれる特異な外見となりました。
この小窓を余すことなくショーティー化。さらに側面方向幕の位置が変更されていることにも注目。

フライングですが1553番「おおぞら」と6101を比較。
窓が埋められた様子と、側面方向幕がどこにあったのかがお分かりいただけると思います。
屋根に注目すると、独特な形のアンテナが増設されていることが分かります。
これはキハ400-500にも取り付けられているものです。
☆キハ182-6001


キハ182-6001の種車はキハ182-500。
先の2両と同様に前位側、後位側の窓が埋められています。
方向幕もまた移設されている車輛です。

またまたフライングですがキハ182-504と比較。
確かに窓の配置が異なっていることが分かります。
またアンテナの増設、ベンチレータの撤去が行われています。
各ディティール
正面

手すりを交換、貫通扉を新型のものに交換、渡板を別パーツ化。
ワイパーも交換しています。やはり実感的なのはいいことです。
エアホースは試行錯誤してKATOカプラーと干渉しないようになんとか入れました。
各色差しの効果が効いているのがイイですね。
裾の金帯部分に入っているのは速度表記。130/120と標記。
6000番台は130/120/110/90とあらゆるキハ183系関連車輛と協調できる実はハイテクな車輛です。
妻板周辺

奥が6001、手前が6101です。
キハ183は往々にして煙突が延長されていますが、キハ183-500に多いのが少数派の角型煙突。
種車による煙突の差を的確に再現しました。金属素材の組み合わせにより行っています。

妻板3種、奥から6001、キハ182、6101です。
原型種車の500番台は扉窓なし、550番台は扉窓ありですから、その特徴を反映しています。
手すり、各種標記、幌吊り、窓セルなどいたるところの特徴を実車取材により再現しています。

キハ182-6001の反対側。
6000番台は回送用のヘッドライトが妻板に付く特異な形態をしています。
kitcheNのパーツを使用。イイ仕事しています。幌は変な塗り分けのをつけています、何だか恰好付かないと思うんですが..
キハ182-6001の煙突ですが、先の2両とも異なる高さのテーパーあり煙突となっています。3両三様。
屋根

模型ではよく見える屋根ですが、特徴を余すことなく再現。
新鮮外気取入装置(T字型のもの)は従来900/0/550番台のみについていて、500番台には電動押込換気扇がついていたのですが、6000番台では3両共通して「T字型ではなく、L字型の新鮮外気取入装置」が増設されています。
Bトレではスペースの都合上6101にのみ設置。ここは正直迷いましたが詰め詰めになるよりマシです。
しかも500番台にのみあるはずの電動押込換気扇が3両ともについています。
こういったところが非常に模型化をそそられますね。

最後に編成でパチリ。
こう体裁が整うと、作っていてよかったなぁと思う瞬間です。
ようやく北海道の主役たちがそろいつつあります。
次回は本体の「おおぞら」編成を色入れなどを終わらせて紹介します。
ちなみに、先日ヨコハマ鉄道模型フェスタの製品化アンケートにキハ183がしれっと居ましたが
「仕方ないから作り始めて北海道ワールドを楽しんでいるのに、15年も経って中途半端に水差すのどうなんですかね」
というのが正直な気持ちです。
他に補完すべき車輛が大量に残っている気がしますので、そちらに日の目を浴びせてあげるのが筋だと思っています。
1ユーザーの戯言程度に捉えてもらえばと。
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