2015.03.31 Tue
Category | Bトレ 北斗星
こんばんは。
本日は都合により更新が深夜帯に入りました。
すでに、お休みのお客様もいらっしゃいます・・・・
今回は北斗星のコンセプトの一つ、「食堂でフランス料理のフルコースが食べられる」
を実現してくれた車両、GRAND CHARIOTのJR北海道車について解説します。
ご存じのとおり、JR北海道車の食堂は2008年のダイヤ改正を以って終了しています。
「北斗星」といえばJR東日本のロビーカーの流れ星をイメージする方も多いでしょうが
やはり食堂車の赤いランプシェードが非常に羨望を掻き立てるものでありました。
この赤いランプこそ、JR北海道車の特徴でした・・・。
☆スシ24 501


上野~札幌間の「スーパーデラックスブルートレイン」には、当初から食堂が不可欠とされていました。
しかし、食堂車の減少がすでに始まっていた時代。新製は合理的でないと判断され
北斗星の食堂車は既存の車両から改造されることになりました。
そこで登場したのが、481系・485系交直流電車の食堂、サシ481を改造したスシ24でした。
基本構造は踏襲されたものの、運転台の撤去や耐寒化が行われ、ブレーキ周りも他車と合わせられました。
この改造をしたのはなんと国鉄吹田工場や松任工場。当時はまだJRではありませんでしたので・・・
食堂の愛称は「GRAND CHARIOT」とされ、3列のゆったりとした座席に変更されたのが特徴でした。
JR北海道車は車内を木目調にまとめ、赤いランプシェードとワインレッドでまとめられた絨毯やソファ
そして厨房周りが、上品で、なおかつやりすぎない夢空間を演出してくれました。
JR東日本車のさっぱりとした配色と、固い椅子と比べると、軍配は圧倒的に北海道車に上がると思います。
Bトレでは国鉄色485から改造。屋根は後に追加された防雪カバー付クーラーへ。
ベンチレータの変更やクーラー配置変更を行っています。
また、種車と異なるサボの配置や、JR北海道車独特の、寝台車に合わせた帯の高さを再現しました。
☆スシ24 502 スシ24 503

JR北海道の北斗星車としては珍しく、スシ24は変化の少ない車両でした。
東日本車と比べて目立つエンブレムは、まさにスーパーデラックスブルートレインの象徴というものでした。
登場時との違いは厨房窓。固定化されることによってよりすっきりとした印象を与えています。
あとは通路側中央のルーバー。これは板張りになって埋められ、少しでも雪に強く改良されています。
Bトレでは省略されていますが、503には東日本504と同様のベンチレータが配されています。
いずれ再現しようと思っていますが、どうなることやら・・・
☆スシ24 508


「北斗星」1・2号用の食堂車は紹介しましたように3両となり、予備1両で運用上問題はありませんでした。
しかし北斗星3・4号の定期列車化により、食堂車連結編成を各車1編成ずつ増やすとなると話は別。
新たにサシ481を苗穂工場で改造し、グランシャリオ化することになりました。
ここで登場したのが東の507、北の508でした。
見た目ですでにお分かりでしょう。この時になると苗穂は「ニュー北斗星」を3・4号向けに改造をしていたため
アルコン帯を巻いた仕様とされています。どうもこの豪華さの前では、残り7両の食堂は勝てない気がします。
内装も凝られていました。まずは「ニュー北斗星」に準じた基本内装。間接照明やエッチングの使用
基本的な手すりは金色とされ、モデルとなったオリエント急行により近い形態でした。
なんとレジまでが木目調に金帯の仕様とされ、「あさかぜ」の食堂車を超えるシックさが売りでした。
Bトレとしては、固定窓にならなかった窓、埋められなかったルーバーなどを再現。
車体としては楽ですがアルコン帯が非常に難しかった1両です。
以上、4両の食堂車GRAND CHARIOT、如何でしたでしょうか。
編成中に華を添え、編成美を崩しながらも北斗星のイメージを作り上げた重要な車両。
しっかりと記憶にとどめつつ、Bトレではいつまでも優雅な食事の空間を与え続けてほしいものです。
次回は北斗星に欠かせない、「ロビーカー」を紹介する予定です。
この先まだまだ続きますが、どうぞお付き合いください。
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