2015.03.29 Sun
Category | Bトレ 北斗星
こんばんは。
何気に、いざ習慣となればブログも続くものです。
三日坊主にならないよう、頑張ります。
今日の記事では少し実車の写真もあります(取り込みの都合の為東車のみ)
ロイヤルについては当該車両の紹介時に・・・
さて、今日はJR北海道車の紹介の中でも、A寝台車は最後となります。
これまで紹介してきた「ロイヤル」とは全く異なる表情を持つA個室「ツインデラックス」。
編成では結構地味な車両ですが、4両あってみんな違います。

Sleeping car Limited Express "HOKUTOSEI"
Twin Deluxe room
寝台特急「北斗星」に連結される、ロイヤルの下の位置づけとなる「ツインデラックス」。
これはデラックスフブルートレインの中でも最も初期に登場したものでした。
「北斗星」という名称が誕生する前に、上野~札幌間に直通寝台列車を運用しようという話が持ち上がりました。
そこで国鉄時代に誕生したのがオロネ25 500 (オロネ25 501~505)でした。
それまで活躍していたB寝台車オハネ25を種車とし、4人1区画を2人用A寝台へと改装。
2段式であったために小窓が設置されたのが特徴です。

これは583系などにもみられる、国鉄独特の気の配り方だったのでしょう。JRには無い考え方です。
当初はお試しの意味合いもあり、上野~青森間青函連絡寝台「ゆうづる」のうち、24系25型を使用する列車に連結されました。
この編成には一部、もしくは全車に金帯を巻いた耐寒改造の25形、のちの北斗星用Bハネも使用されました。
なお、JR化後にオロネ25 506(東)が追加増備されています。
形の全く違うオロネ24 501は、東日本車の紹介の際に写真入りで紹介いたします。
☆オロネ25 501


北斗星のA寝台車第一号として改造されたのが、このオロネ25 501でした。
オハネ25 100を改造したために独特の狭い窓を残すこととなり、JR東日本の504~505、506と近い形態となりました。
国鉄が改造したため基本仕様はJR東日本と変わりありません。
Bトレでは、更新後の新型クーラー・点検蓋・洗面所窓埋め立て・寝台側角手すり工事後の仕様を再現しています。
寝台側にはひじょうにすっきりした印象を受けますが、メンテナンスハッチ(ドア横の下部の蓋をこう呼ぶことにしています)
の手前で3本目の帯が切れるのは、北海道車登場時からの特徴でした。
通路側の非常口には水切りが残存しています。割と特徴のない通路側ですが、ドア横窓は引き戸化のため狭くなっていました。
☆オロネ25 502


ツインデラックス改造第2号として誕生したのがこの502です。
501とは異なり、大窓が特徴のオハネ25 0を種車としています。
寝台側は割とストレートにまとめられています。洗面所窓埋め立てや角手すり化、点検蓋換装などは後年の特徴です。
通路側は水切り残存の非常口がありますが、ドア付近の1本目の帯が末端まで来ています。
この末端まで帯を伸ばす癖は苗穂独特のものですが、こう1本だけとなると奇妙に見えます。
このオロネ25 502、また503に共通の特徴として、車番の「オロネ25」と「502/503」のスペースが少なくなっているということがあります。
なぜこのような仕様にしたのか、いまだわかりません。
☆オロネ25 503


ツインデラックスの中でも、JR北海道への置き土産としてはラストナンバーとなります。
502と同様の設計である大窓ツインデラックスで、展望の点で501より優れているといえそうです。
502と同じく更新後の仕様ですが、寝台側・通路側ともに末端の帯の切れ位置が異なるのが特徴となっています。
特に、503独特の末端まで帯が伸びてしまったり、通路側の手すりをまたいでの帯は
どうしてこうなった・・・と言わざるを得ません。
通路側の非常口に水切りが残存していないのが特徴です。
これらオロネ25 500は先ほど述べたように国鉄が改造していますので、基本仕様は東・コヒで変わりありません。

少し古めかしい赤いモケットは、何回か乗ってみるとクセになる雰囲気をもっています。
部屋には通路側を見ることのできる窓があったり、靴磨きも豊富にそろえてあったり・・・・
国鉄ならではの、繊細な心遣いを感じられる車両でありました。
☆オロネ25 551


この窓配置・・・・とてもではないですが信じられない雰囲気です(爆)
北斗星は開業以来連日満席が目立ちましたが
ツインデラックスについては梯子の乗降について意見が出ることが少なくなかったようです。
私自身も乗車したとき、梯子の段がB開放と違い丸かったので、足裏が痛くなったのを覚えています。
そこで登場したのが「ニューツインデラックス」ことオロネ25 550番台。
その不自然な見た目は、A寝台ベットを平行に、ツインベッドとして配置したために
2階建て上下段個室構造となったからです。
従来の、広さが個性的だったツインデラックスから、より利用しやすい
まさに「14系は生まれ変わる」がここでも採用されていたわけです。
大きな特徴としては洗面所が設置されたことです。
それまでの国鉄のA個室「シングルデラックス」には必ず設置されていた洗面所を、やっと設置したのです。
このこだわりからか、車両にはデラックスバージョンブルートレインとしての証
JR北海道北斗星のエンブレムがつけられています。後にもさきにもただ1両となるであろうこの車両
形式名は「オロネ25」ですが、オハネ24 514(笑)が種車の為本来大型クーラーとなっています。
Bトレでは特徴を再現するためにあえてショーティークーラーを採用しています。
通路側は14系改造の為扉側にエンブレムのスペースが入り、Hゴムもグレーとなりました。
私自身の北斗星改造第1号であるこの車両。
一度のリニューアルを受けてから、半年以上同じ姿で走り続ける唯一の作品です。
(作品というほど大げさなものではありません)
これからも、末永く走って行ってもらいたいです。
本日は、ここまでとなります。
如何でしたでしょうか。国鉄から伝わるA個・ツインデラックス。
その独特の雰囲気・レトロさは、どこかクセになるものがあります。
次回は食堂車・GRAND CHARIOT 私のサークルの名前のもとになった車両たちを紹介いたします。
またいつか、このツインデラックスで旅をしたいものですが、それが叶うのもあと数か月となってしまいました。
さらば夢の個室寝台。
さらば、ゆうづるから受け継いだ津軽海峡の風味・・・。

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