2015.03.27 Fri
Category | Bトレ 北斗星
こんばんは。
以前の予告通り、3月下旬の更新となってしまいました。
2015.3.13。25年の歴史に幕を下ろした寝台特急「北斗星」。
国鉄ファンと謳う僕の心を惹きつけて止まなかったこの列車。
私事ですが、かなりの回数乗車していたので、廃止は相当に心に重くのしかかりました。
そんな中でも、3月までの命となったJR北海道車。
特徴はそのエンブレムとアルファコンチネンタルエクスプレスから引き継いだ帯パターン。
1両として同じ形態がなかった彼らを、2008年に運用離脱した車両を含め少しずつ紹介していきたいと思います。
Bトレとして改造したのは、オハネ25 33などのデュエット・はまなすになってしまった車両を除く全車両です。
彼らについては今仕上げている寝台特急が終了次第、取り掛かる予定です。
前回の合同記事は長すぎて読みづらかったと思うので、今回は設備ごとに分けていきます。
また、前回の車両は全部塗装を剥離し、修正・再塗装しています。
ベースは2000年初頭、ちょうど北斗星の変わり種が頻繁に運行されつつも、少し陰りが見え始めた時代です。
製作協力として相談に乗っていただいたたくっち氏、いつも北斗星談義に付き合っていただいたメンバーの名前を挙げておきます。
感謝いたします。

Sleeping Car Limited Express "HOKUTOSEI"
Royal room & Duet
☆オロハネ25 551


JR北海道のロイヤルデュエットは1988年の津軽・海峡・江差線開通当初から連結された車両です。
当時は「ハイグレード車両」と呼ばれ、編成中にただ1両のみの「ロイヤル」「デュエット」を備えました。
グレーの空間に赤いソファ。これが当初の北海道編成のロイヤルルームの特徴でした。
中央に配された大きな窓がロイヤルで、残りがデュエットです。
最初に改造されたのはオロハネ25 551~553の3両。いずれも3本帯でした。
Bトレでは、苗穂工場独特の「いい加減」な帯を再現。
後に紹介するオロハネ25 552とは末端の切れる位置などが違いますので、ご参考までに。
寝台側は登場時からは取り換えられた「点検蓋」(僕とたくっち氏はそう呼ぶことにしていて、正式名称ではない)
後年改造の中型角手すりへの交換を施しています。
デュエットの窓を少しずらす工夫をしていて、屋根は新型クーラー25形用に換装しています。
また、登場時から存在し続けていた洗面所窓も、この時期になると埋められています。
通路側は、ドア横の窓に関して扉が開くようなショーティー解釈へ。
通路側は24系手すりのままなのが北海道の基本仕様です。
方向幕を実車位置へと移動しているのは、帯の切れ位置の特徴を明確に出すためです。
☆オロハネ25 552


基本仕様はオロハネ25 551と同一です。
帯の切れ位置が551と違っている点に注目していただけますでしょうか。
幕は「北斗星まりも」。かつて札幌~根室を4日間のみ往復した列車です。
通路側の帯の切れ位置が違うのもおわかり頂けると思います。
また、「ロイヤル・デュエット」のロゴ位置が551と全く異なる位置であることが特徴となっています。
これはこの時期特有のもので、登場時は揃えられていました。
帯の切れ位置は点検蓋の交換前にしても、551~553ですべて違ったのです。
☆オロハネ25 553


登場時から活躍してきたオロハネ25 550でしたが、のちに紹介する「ニュー北斗星」の登場により
少しずつその雰囲気が編成中で浮くようになってきました。
そこで、モケットやカーテンを新たな色調にし、キーの変更なども行うようになったといいます。
外観もニュー北斗星に合わせ、「アルファンコンチネンタルEXP=アルコン」帯に取り換えられる車両が登場しました。
それがこのオロハネ25 553とスハネ25 501(ソロ・ロビー)でした。
寝台側だけの中型角手すりへの交換はもちろん、洗面所窓や点検蓋など基本仕様を抑えています。
特徴的なのはやはりアルコン帯なのと、通路側の扉周りのアルコン帯のまわり方の不自然さ(笑)です。
なぜ直角に配置したのか、謎が深まります。
☆オロハネ25 554


JR東日本のロイヤル・デュエット オロハネ24 550が変化に富まない中、コヒ車に表情を与えてくれるのがこの554。
実車は北斗星の需要の高まり、北斗星3・4号の定期列車化に伴い登場したロイヤルデュエットの増備車です。
当初は3・4号用とされましたが、その後すぐに1・2号運用との区別はされなくなったと思います。
特徴的なのは種車。それまでのオロハネ25 550が若番オハネ25 0を改造していたのに対し、
この車両は14系オハネ14 500という、北海道向け14系改造車をさらに種としていたのです。
なので台車が違う仕様であったり、ドアがHゴム有りだったり
クーラーが14系向けのCapacityの大型クーラーであったり・・・今までの北斗星とは違うものでした。
その内装は今までのロイヤルを覆し、深緑の落ち着いたモケットと
さらに落ち着いた壁色にされました。
当時のコンセプトとしては「究極の旅立ち」「14系は生まれ変わる」とあります。
JR北海道のバージョンブルートレインとしての工夫が凝らされた1両でした。
Bトレでは登場時から改良された点検蓋や洗面所窓、登場時からの角手すりはもちろん
Hゴム扉や大型クーラーも再現しています。エンブレム位置が中央に配置されたのも554だけです。
これはおそらく、同時期に登場したオロハネ25 555(ロイヤル・ソロ)に合わせたものであったと思われます。
通路側は553までとは全く異なる構図です。
エンブレムを扉寄りへ。非常口残存で角手すりににじみ出る14系改造の跡。
これはロイヤル・ソロであるオロハネ25 555, 556~558と同一仕様です。
個人的には一番お気に入りのロイヤル・デュエットです。
と、長々と説明してまいりましたが、如何でしたでしょうか。
写真が少なく、どうも読ませようとしない記事でしたが
これでもまだ語り足りません。
それほど、僕の北斗星への「愛情」は深いものなのでしょうか・・・
模型のいいところは、残せるところです。
彼らの現役の姿を、Bトレではありますが、とどめていきたいです。
次はロイヤル・ソロ車の4両を紹介いたします。
おまけ。
比較用の画像です。


なお、最近当ブログをご覧いただいたであろう方が
個体差の考察に関して、ほぼそのままの内容で掲載をされる様子をちらほら見かけます。
こちらのURLさえ示して引用の旨を述べて頂ければあまり煩くは言いませんので
どうかご協力をお願いいたします。
こちらも死ぬ気で乗ったり資料撮ったり、探したりしていましたので。
あまり簡単に情報を持ち出されるといい気持ちはありません。
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