2015.08.21 Fri
Category | Bトレ 北斗星
JR Hokkaido Sleeping Car Limited Express "HOKUTOSEI 3" for Sapporo
こんばんは。
早いもので、「さよなら北斗星北海道編成」企画が終わらないうちに、北斗星そのものが引退のときを迎えることになりました。
定期終了から五か月、自分の中ではかなり早いようで、実は長かったように思います。
今日この日で日本の鉄道史に多くの歴史を残してきた「ブルートレイン」が最後の運転となりました。
思えば私の鉄道趣味は、そのほとんどが旧型客車とブルートレインにまみれたものでした。
そこで、記念すべきブルートレイン最後の日は、長年の研究成果というべき最愛の編成
JR北海道寝台特急「北斗星3号」 1997年ヴァージョン
の記事を書きたいと思います。
「北斗星」といえば1・2号を担当していたJR北海道のオール個室編成、そして東日本の質素な編成が有名ですが、かつて3往復あった時代には、以前から話しています「3・4号」が存在しました。
この時代はまだ北斗星の人気も絶大なものであり、津軽海峡線を連日多くの列車が賑わせていた時代です。
「北斗星」「海峡」「はまなす」「日本海」「トワイライト エクスプレス」「八甲田」「はつかり」・・・・
最大の特徴は1編成ずつ2社が担当、毎日運転していたことです。
東日本編成が来た次の日は北海道編成。私にとってはもちろん後者が当りでした。
今日紹介するのはとある日の、ちょっと変わった編成です。
たまたまフィルムに映っていた編成を、様々な協力を得て特定していったものです。
車両単体での後年改造との違いを知っていただきたいため、説明はかなり簡素です。
☆電源車 カニ24 502

北海道の電源車はマニ24 502とカニ24 501という変態車を含みますが
残りの502/503については割と原型を良く残した車でした。
502は混成編成となったのちも生き残った伝説の電源車ですが、あっさり解体されてしまいました。
個人的なイメージは常にきたなかったということ。
503との違いは帯の切れ位置。
妻面側末端に至っては処理が全く違います。
あとは前面側の帯の長さがそもそも違いすぎます。この再現の為製品は再塗装しました。
また、前面も製品の帯の位置がおかしく、不恰好に見えてしまうため再塗装。
Hゴムはもちろんグレーが基調でした。
☆11号車オハネフ24 502
☆5号車 オハネフ24 501

オハネフ24 501

オハネフ24 502


言わずと知れたオハネフ24 500は明らかな変態車で、その活躍は定期列車廃止まで続きました。
妻面の特徴的な前面を再現しました。
大きな違いは側面JRマークの違いと、前面の金帯の位置。
おそらく顔のパーツの一部が微妙にずれていることから生じた差異です。
このことについては後日詳細を述べるとします。
実は501だけは当時原型クーラーのまま残っていました。
なんと片側だけ。本当に笑ってしまう仕様ですw
後日お面はよりリアルに修正したいと思っています。
☆10号車 ロイヤル・デュエット オロハネ25 554

以前に紹介したロイヤル・デュエットの中でも変態車です。
しかし1997年という仕様上、洗面所窓が埋められず、点検蓋が大型のまま、メンテナンスハッチ周りの帯の処理が違うなどの後年改造との差異があります。
まずBトレ化されないであろうこの特定番号を2両も作るというのは非常に骨の折れる作業でしたが、思い入れのある車両の為なんとか完成させることが出来ました。
☆9号車 ロイヤル・ソロ オロハネ25 558

これも以前製作したオロハネ25 558の1997年更新前バージョンです。
洗面所窓が残存していて、点検蓋は大型、手すりは角手すりです(これは変更されていません)
ロイヤル・ソロの中でも555は長らくこの仕様で使用されましたが、あとの556~558はそもそも登場が遅い「ステラリウム車」であったため、この仕様での走行はレアでした。
通路側は特に変更がありません。
☆8号車 ツインデラックス オロネ25 502

ただでさえ地味な502/503ですが、更新前はただのオハネにしか見えない地味さでした。
洗面所窓は残存、点検蓋も2つあります。時代的にクーラーは更新されています。厄介です。
☆7号車 食堂車GRAND CHARIOT スシ24 501


これは違いが分かり易いと思います。
固定窓で有名なJR北海道のスシですが、登場時から1990年代まではまだ2段窓でした。
モデルでは表記が入ったままの1997年仕様を表現。
屋根の配管を珍しく作っています。登場時と異なるクーラーが積まれた中期仕様です。
実は東日本スシも登場時はほぼこの501と同じ形態をしていました。
☆6号車 ロビーカー オハ25 551

以前紹介した北海道唯一の全室ロビーですが、この編成に組み込んでいます。
ただし最近の研究から、オハ25 551は定期運転時代ほとんど新型クーラーでの活躍がなかったことがわかってきました。
いずれ修正し、もう1両製作予定です。
おそらくJR北海道車で最も最後にクーラー換装された車両だと思います。
☆4~3号車 オハネ24 501/504/503


北海道車で最も地味だと思われるのがこのオハネ24 500。
ぜんぶで4両存在しましたが、504は既にミャンマーへ渡り現役ではありません、
Bトレでは当然出ていませんので4両すべてを製作。
Hゴムの色がそれぞれ違いますが、その他は新型クーラーへの換装など基本的には同一仕様です。
☆☆☆マークの色にも差異があります。
☆1号車 オハネフ25 11


ヴェエエエエエエ!?と思われる方が多そうですね。
そうです、東日本のオハネフでした。この日は...
北海道編成が発展し始めた頃、その種車となったB寝台開放型には当然車両不足が生じます。
この際には尾久から北海道が借り入れる形で編成が組まれました。
事実この時代の1・2号のオハネは殆どが東日本車で組まれました。
オハネフの基本加工であるニコイチによるステップの修正、洗面所窓の埋め立て、前面幌の自作、エアホース取り付けなど地味に手間のかかった1両です。

いかがでしたでしょうか。
1・2号に比べればオロネ25 551やB個室が無い分、かなりおとなしいように見えますが
オハ25 551やずらっと並んだオハネ24 500。かなり魅力だと思います。
当然オハネ25 11/15も入ることがあったこの3・4号編成、実車がいなくなろうともまだまだ現役で活躍してもらいたいと思います。
実車の北斗星は、明日の上り列車を以って引退となります。
定期時代は編成記録に毎日のように出かけ、自分の成長と生活、北斗星は一体のようでした。

家族との旅行、旧友と思い出話をしながら乗ったこと
一番の鉄道仲間とラブライブタペストリーを張ったり、個体差会談なんてマニアックな議論をしたこと
年齢を超えて仲良くなった友人とブーメランを飛ばしながら乗れたこと
車内で出会い、ブルトレの昔話をたくさんできた方と、車中で再び会えたこと。
そして、一番大切な人と大窓から星を数えたり、小窓から夢のレールを追いかけ
扉の記録にまで付き合ってもらったこと....
やはり夜汽車はいいな、そう思わせてくれる列車でした。
ありがとう。
津軽海峡線 最後の寝台特急よ。
忘れない いつまでも忘れない
また会おう 呼んでくれるかい?

スポンサーサイト