2015.04.01 Wed
Category | Bトレ 北斗星
こんばんは。
昨日は私のBトレサークルについての紹介とさせて頂きました。
今晩はJR北海道車5晩目ということで、北斗星に欠かせない「ロビーカー」を紹介したいと思います。
ロイヤル・デュエットから長くはなりましたが、本日で折り返し地点となります。

Sleeping car Limited Express "HOKUTOSEI"
Robby & Solo
それまでの寝台特急では、20系時代からロビーなるものは殆ど存在しませんでした。
ロビーの先達といえば「はやぶさ」「富士」のオハ24 700、
東海道の殿様ブルトレ「あさかぜ1・4号」用スハネ25 700でした。
後者はデュエット・ロビーとされ、シャワールームも設けられました。
シャワーの歴史に関しては、旧型客車のマイネ37130形連結の「富士」が最初であったと認識しております。

(スハネ25 501にて撮影)
「北斗星」のロビーは1988年の運転開始時から、「北斗星1・2号」「北斗星5・6号」に連結されました。
1・2号にはJR北海道編成のロビー・ソロ、5・6号にはJR東日本編成のロビーカー(全室)が採用されました。
なので、今話題の臨時北斗星は、2008年まで普通に乗車できたロビーカーを使っているにすぎません。
本日はその中でもJR北海道編成のロビー・ソロ「スハネ25 500」と
ロビーカー「オハ25 550」について紹介させていただきます。
☆スハネ25 501


スハネ25 500は先述のように運転当初から連結され、この501は下り1レ1号初列車に組み込まれました。
外観はソロとロビーが折衷となっており、登場時は黄色いソファと清潔感のある白系のシャワーが印象的でした。
見た目は三本帯でしたが、この501はニュー北斗星の登場後にアルコン帯化され、増備車である503に合わせてあります。
Bトレでは2000年初頭ということで、新型クーラー・洗面所窓埋め立て・点検蓋新型化
寝台側末端の手すり角手すり化後を再現しています。
製品の503から改造しましたが、クーラーが小型であるためソロを左にずらし、余裕ができた分右のスペースには
特徴的な細窓と種車から受け継いだ窓を入れました。

この小窓は、シャワーの踊り場のスペースになっています。
通路側は特徴をとらえるために、ドア横の細窓と、ソロ設置による半窓を両方入れてみました。
この2つの細い窓の大きさが違うのがポイントです。
501は個人的に思い入れが薄いため、割といい加減に作ってしまったのが悔やまれます・・・・。
「ロビー・ソロ」のロゴ位置やその周辺の帯は全検のたびに変わってしまって、いったい何バリエーション作ればよいのやら。
☆スハネ25 502


北斗星運転開始直後から存在するロビーの2両目で、この車両は最後までアルコン化されませんでした。
501と基本構造は同じで、更新工事をした後の再現なので各種切り継ぎをしています。
501との厳密な違いとしては、ルーバー位置です。アルコンと普通の金帯では細さの違いがあるのでしょうが
ルーバーにかかる帯の位置が2両で異なっていることから、絶妙にずれていると思われます。
この502も、ロゴの位置が常に変わっていて面白かったです。
上野に毎日のように編成記録をしにいってると、いいことがあったものです。

この車両はよく乗車の1・2号や混成編成でお世話になりました。
12月に乗車した際、シャワーが不調になって車掌さんとぬるすぎるね~って会話をしたところ
返しの2レで503に差し替わっていました。その後彼と再び出会ったのは3月の廃止直前。
それまで501だったものが差し替わったのを確認していますが、やっぱりシャワーが故障
シャワーカードが払い戻しになったのも、いい思い出なんでしょう・・・。
通路側含め、窓を雑にはめているだけでなかなか気に入っています。いつか直します。(え
☆スハネ25 503


スハネ25 500の中でも後に増備された「ニュー北斗星」の第2陣に当たる車両でした。
特徴は何と言っても大きな窓。これはオハ25 550(後で紹介)に合わせられたのだと思います。
Bトレではこの503が製品となっていて、大型クーラーや点検蓋交換、角手すりなど秀逸な面が多いものの
実車のイメージと違うため、通路側含め作り直しをしました。
寝台側は右半分の大部分が埋められていて、かなり特異な恰好をしています。

個人的に混成編成では最愛の車両でした。
501/502と比較して大窓なので眺めがいいのはもちろん、間接照明やテーブルの高さの変更
ソファが広くなったり、自販機をデッキへ移動したことによるソファの増設
何より洗面台にほどこされたポプラ並木や札幌時計台のエッチングは
やはり他の2両と比べて北斗星の旅を楽しくしてくれました。
まあ、シャワー室の絵が変わったのは、別になんとも思わなかったかな(笑)

☆オハ25 551


以前お話ししたように、登場時の北斗星3・4号は尾久担当のモノクラスでした。
これはすぐに変更され、ロイヤル・ソロ、ロイヤル・デュエットはもちろん、全室ロビーが連結されることになりました。
ここで登場したのがオハ25 551。JR北海道唯一の全室ロビーカーでした。
車内は非常に清潔感溢れる寒色系でまとめられ、ソファはベージュのライト系となりました。
何よりも食堂車にあった赤いランプシェードがここにも導入されたことや
天井のライトが間接照明でホテル並みの明るさをもたらしてくれたことが、この車両へのこだわりを感じさせました。
Bトレでは大改造を施し、大型クーラー時代の2000年代初頭を再現。
北斗星3・4号はすでに1999年に臨時化、「北斗星81・82号」となっていますから、これは定期時代末期
もしくは81号時代の姿となります。
東日本の派手なロゴに対して、落ち着いたフォントのロゴは、JR北海道車の気品を感じさせます。
大窓はもちろん。エンブレムとルーバー位置へのこだわりでこのような窓配置になりました。
実車はミニカウンターや食品自販機が設置され、利便性があったことはもちろん
エッチングによるニュー北斗星らしさを出した最初の車両になります。
「北斗星まりも」や「夢空間北斗星ニセコ」などにはもちろん、「北斗星81・82号」で最期の活躍をしました。
おそらく、北斗星史上最も豪華なロビーカーだったといえるでしょう。
如何でしたでしょうか。
半分実車紹介のようになってしまい、申し訳ありません。
でも、こんな車内の風景を思い描きながら作ることも、Bトレの面白さではないでしょうか。
次回はB寝台一人用個室「ソロ」についてです。
実車がたった2両でしたので、いくらか読みやすいかと思います。
JR北海道の魅力あるロビーも、すでに役目を終えてしまいました。
これで、一つの鉄道史に区切りがついたような気がします。
ランプシェードに旅情をゆだねて・・・・
この記憶は、いつになっても鮮やかでありますように。

(スハネ25 503)
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